就職活動支援の現場から見えるもの
インターンシップの参加が、実質の就活スタートに
大学3年生の就職活動が、夏休みのインターンシップから、実質スタートしました。
何故ならば、インターンシップに行くことが、企業にとっても囲い込みの機会となっている訳ですし、学生にとっても企業側と接点を持つ機会となっているからです。
バブル期を想像させるような売り手市場になっていますが、実質の中身は全く異なると言っても過言ではありません。
特に感じるのは、本当に自主的に考える学生が減少しているということです!
充実した大学での環境
今の大学生を見ていると(もちろん例外もいます)、本当に恵まれていると思います。
実際に、大学については定員割れの私大が約40%になっていることもあり、特に地方では特に顕著になってきています。
そのため、推薦やAO入試など、センター試験を受けなくても入学できる機会は増えています。
さらに、大学側も1人でも多くの学生に来て欲しいことから、オープンキャンパスなどでは、見学した学生に対してのおもてなしはすごいものがあります。
また、実際に入学した後も、それはそれは様々なサポート体制が充実しています。
留学なども大学側が様々な大学や機関と提携しているため、お金さえ払えば、多くの国に安全に行くことも可能です。
本当に温室で育っているようなイメージです。
私たちが大学の頃は、国内の合宿先を探すにも、いくつかの旅行会社を回り、アイミツを取り、価格交渉などを行い、目的地を決めました。
海外に行こうものなら、それは準備に時間を掛け、お金を掛けずに安全に行けるプランをカスタマイズしてもらったりしました。
しかもインターネットからの情報は無く、ほとんどが本か自分が動いて取ってきた情報であったのです。
そこには、チャレンジと創意と工夫があったように思います!
自分の頭で考えなくなっている!?
今は、わからないことがあっても、ものの数秒で調べることができます。
簡単に欲しい情報が手に入ります。
そのため、残念ですが自分の頭で考える人が大幅に減ったように思います。
何かあれば、自分の頭で考えるよりも、インターネットから情報を得ます。
わからないことがあれば、すぐに人に聞きます。
本当に、自分の頭で熟考したことがあるのか?と思ってしまいます。
そのためか、その人の価値観の様なものを通して答えを出すようなことに対して、全く答えが出せないのです!?
何のために働くのですか? この答えが一番辛いのかも知れません。
正解は、その人にしかわからない訳ですから・・・
今からでも自分の頭で考える習慣をつける!
社会人になれば、上司の言うことだけを聞いていればいいのではありません。
簡単に答えのある、答えの出るものについては、AIやロボットがやってくれると思います。
そうなった時に、あなたの存在意義はどこにありますか?
あなたじゃなければならないことはありませんか?
そういうことを考えて欲しいと思います。
就職活動というタイミングで、社会に必要な様々なものを感じて、身につけてもらえるような、そんな機会になるといいですね!