宿泊業での外国人活用事例
私のお客様は、宿泊業のお客様が多くなっています。
宿泊業と言えば、入社後3年以内の離職率は50%を超え、飲食業と共に人手不足筆頭の業種になってしまっています。
反面、東京オリンピックや、訪日観光客の増加などもあり、ホテルは満室状態&建設ラッシュとなっています。
しかし、クリーナーと言われる清掃・ベットメイクなどの人手は大幅に不足してしまっているのです。清掃・ベットメイクなどを外注している宿泊業者も多いと思われますが、外注業者の人手も不足しているため、委託費が少しずつ上がってきています。
自前で清掃・ベットメイクをしている宿泊業者の中には、清掃・ベットメイクができずに、宿泊をキャンセルするケースも出ています。
(インターネットや宿泊サイト経由で申込みを行うと「満室」となっているが、本当は部屋の準備ができないため、お客様をお迎えできない!ということのようです)
そこで、私が宿泊業の方におススメしているのが、外国人の活用についてです。
① ホテルのフロントでの外国人スタッフの採用(高度人材での採用)
特に、外国人宿泊客が多いホテルの場合に効果的です。
日本語+英語+母国語(中国語・ベトナム語)を話すことができます。
② 新たな在留資格の「特定技能」での人材活用
4月14日に初めての試験が行われて、6月位から実際に勤務がスタートするのでは?
③ 外国人技能実習生での人材活用
5月に7月から技能実習生の職種に宿泊業が追加予定となっています。(詳細未定)
7月に面接などを行なえば、11月からは入国することが可能になりそうです。
④ 外国人留学生のアルバイト活用
日本語学校の学生や専門学校の学生をアルバイトで活用することです。
1日4時間、1週間で28時間(長期休暇時は週40時間)の勤務が可能です。
⑤ 海外大学生のインターンシップ
これは、清掃・ベットメイクに限定はできませんが、ホテル業務全般が可能です。
経済産業省のインターンシップなども行なわれています(約3ヶ月間です)
私は、①と③を併用して採用することを一番おススメしています。なかなかイメージはつきづらい部分もあるかと思いが・・
ホテルの人手不足解消については、「戦略」が必要になってきています。目先の人手不足を単純に補うのではなく、長期的なスパンで人手不足の解消を考えていただければと思います。正社員・アルバイト・パート・外国人などをうまく組み合わせて「戦略的」に活用することが、本当の意味での人手不足解消につながると思われます。
人手不足で最低限のサービスができない状況からの脱却と、最低限の人員を確保し、更なるサービスの向上やリピーターの獲得、競合店が増える中での生き残り戦略など、攻めの経営を行なえるようにしていただきたいと考えております。
私は、宿泊業のお客様に単純労働者としてではなく、パートナーとして雇用をしていただいております。外国人のスタッフの満足を提供しつつ、母国への情報発信などにも繋げています。
それこそが、本当の意味での外国人活用だと考えています。