人手不足解消ラボ

人手不足解消や従業員満足度向上のため、企業に必要なことをまとめています。

副業か複業、それとも伏業?

最近、若年層に質問を受けることが多くなった「副業」ですが、実際に副業をしている人や、検討している人が大幅に増加しているようです。

なかなか、中小企業の従業員の方からはそんな声は聞きませんが、ある程度、就業体系が整っている会社の方からは、そんな声を聞きます。

私が副業に通ずる概念を知ったのは、やはりピータードラッカーからでしょうか?

それは、パラレルキャリアと言われ、人の寿命が延び、組織の寿命を超した現代の社会においては、個人は一つの組織にのみ所属し、依存するのではなく、自分の時間や労力の一部を「第二のキャリア」に費やすべきだと述べています。そして彼は、こうしたキャリアの築き方を「パラレルキャリア」と呼びました。

そのため、「副業」というよりは「複業」に近いものかと思います。

どちらかと言えば、別の仕事でお金を稼ぐ!というよりは、より社会性の高い分野で、社会貢献の意味を持ちながら働くということです。

そういう意味もあり、スポーツ&健康サポートの社団法人を運営しているということもあります。アスリートのセカンドキャリアや、メンタルトレーニングの普及などを行なっています。

実際には、働き方改革の影響なのかどうかはわかりませんが、大企業は、現在副業解禁の流れで動いています。

人手不足が背景にあるということもありますが、個人が専門能力を発揮して収入を得ることやは、クラウドサイトなどで、もはや当たり前になりつつあります。

私も、商品のロゴや名刺・チラシのデザインなどは、クラウドサイトなどを活用して、安価で作成してもらっています。

また、C to Cでのやり取りが可能になり、ヤフオクやメルカリなどを活用して、様々なものが売買できるようにあり、副業に対してのハードルはかなり下がっているものと思われます。

アンテナを立てている人は、何か自分もこの副業の流れに乗っておかないと!と思っていますが、地方などでは、まだまだ副業に対する意識は低く、副業を禁止している会社も少なくありません。

その場合は、隠れて行う「伏業」として行なっている方も多いかと思います。

私個人の考え方としては、何らかの分野のスペシャリストでない以上は、1つの仕事でしかお金を稼げないということは、逆に不安定になるのではないか?とも感じます。

1つの会社から50万円を稼ぐなら、5つの収入源から10万円ずつ集積を得るという方が、一種の安定があるうのでは?と思ったりもします。

特に、少人数で行なっていたり、フリーランスの場合は、その傾向が顕著になる気もします。

何はともあれ、AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が普及しても、自分の仕事を奪われることなく、働き方改革の推進で、毎日定時に仕事が終わり、残業代が無くなっても、しっかりと将来に向けて収益を確保する必要がありますので、今後は「副業」「複業」に対する意識や、環境は大きく変わってくると思います。

みなさんも準備を始めてはいかがでしょうか?