人手不足解消ラボ

人手不足解消や従業員満足度向上のため、企業に必要なことをまとめています。

介護・福祉業界の人材確保について

最近、介護・福祉業界の人材確保について、お問合せいただくことが多くなっています。

その上で、実際に企業を訪問して感じることがあります。

それは、人が集まらない典型的な問題に陥ってしまっているということです。

ハローワークに求人票を出しても、新聞広告を出しても、求人雑誌に掲載しても人が集まらないのです。

実際に、求人票を見せていただいたのですが、特色の無い求人票であり、これではひとっは集まらない!そう感じました。

知っての通り、今、様々な業界で人手不足は深刻ですが、全ての会社が人手不足ということではありません。介護業界でも人が集まっている会社や施設もあります。

その差は何か?

まずは、人手不足の現状をしっかりと理解し、その上で自社の施設などの状況を把握している。また、現場の社員との対話もしっかりとできている!ということです。

その上で、従業員の言葉に耳を傾けて、問題点・課題を明確にし、改善行動を取り、その内容をしっかりと従業員に伝えていることです。

つまりは、従業員満足度のアップを図るということです。

介護保険の関係で、できることには限りがあります。もちろん、大幅な売上(収益)アップもできないことも理解できます。

しかし、組織を自律型(自発型)組織に変えることで、やれることは格段にアップします。従業員のモチベーションもアップします。笑顔も増えます。

私もずっとサービス業をやっていましたので、お客様を満足させるには、何よりも従業員満足が高くないと難しい!ということはすぐに理解できます。

でも、残念なことにこれができていない施設がほとんどなのです。

人が居ないから・・・

収益が少ないから・・・

あの人が嫌だから・・・

最初の面談で、従業員の愚痴しか出てこない施設は、全てにおいて負のスパイラルに陥っているのです。

しかも、経営者の大変は、それを知らずにうまくいっていると思っている場合が多いのです。経営者と従業員の間の溝も深い・・・ しかし、経営者は知らない!

そうなると、様々な事情で人が辞めていきます。しかし経営者は、介護・福祉関係は給料も安くて離職も激しい!そういうものだ!と言い切っています。

これでは、負のスパイラルからは当分抜けられないと思います!

 

では、どうすればいいのでしょうか?

それは、施設によって改題は異なりますが、まずは答えは現場にある!と思いますので、現場の声をとことん吸い上げる。

その上で、問題点・課題(人間関係や作業オペレーション、労働環境・雇用環境など)を明確にするのです。

そうすることで、その組織に合った改善策が明確になります。

その上で、採用・教育計画やオペレーションの改善やモチベーションアップにつながるものを整理します。

(この際に、現状改善+未来に向けての改善や投資も考えていきます)

そうすることで、わかりやすく自社の施設のポジションや人員採用計画、スタッフ教育などが明確になり、人が働きやすい組織=人が集まる組織が出来上がります。

単純に給料や休みを増やせばいいのではないのです。

 

この分野は、やはり専門家の助言を受けながら、費用対効果の高い組織つくりを行う必要があります。

やはり、人から始める改革が一番のように感じます。