中小・零細企業の雇用の実態とは
中小・零細企業の雇用の実態!
現在、キャリア関係の助成金の関係で、中小企業を数多く回っています。その中でも社員5名以下の零細企業なども数多く回っていますが、その現状はどうなっているのか??
例えば、ある自動車整備の会社は、従業員が3名程。社長は営業がメインで、現場は新人と外注、それに事務職員がいるだけといった感じでしょうか?
そのような状況の中でも、新規や顧客からの仕事は結構入っていて、業績は絶好調のようです。しかし、何とも人がついてきていない。
元々いた社員は、他の会社に引き抜かれ、入社半年の社員を急ピッチで育てているような状況です。
その教育を行うのは、就業時間後です。一通り仕事を終えて、その後で外部の専門家に知識や技術を教えていただいているようです。毎日22時~23時までやっているようです。
【経営者】
自分の知識や技術になるのだから、ありがたく勉強して欲しい!自分の若い時もそうだった!あの時の努力があって今の自分があると思っている!
だからこそ、頑張って欲しい!
【新入社員】
朝の8時台から23時までは、さすがに辛い。しかも、残業代も出ないし・・・
この状態がいつまで続くのだろうか?
でも、前の会社(有名なブラック企業)に比べれば、自分にも手に職ができるので、何とか頑張っています!と・・・
過去の慣習に捉われない改革を!
現場作業のある会社では、数多くの会社でこのような状況でした。
本当に、首の皮一枚、心の持ちようだけでやっているという感じです。
この状態で何らかのスイッチが押されれば、簡単に離職に繋がっていきます。そんな例を何度も見てきましたから・・
スポーツの世界でも同じですが、自分が現役時代に行なってきたもの、経験がベースにあるとこのようなことが起こります。自分たちが若い頃とは、時代も働く環境も、ましてや若者の気質も全く異なっている!と言っても過言ではありません。
今や「働き方改革」が叫ばれている時代。そんな中で、自分の経験に基づくやり方を変えなければ、大変なことになります。
労働環境・雇用環境を整えながら、今の時代に合った働き方を、しっかりと従業員と向き合いながらやっていく。会社を回って特に感じるのは、しっかりと従業員と対話できているかどうか?ということです。
同業種でも、従業員満足度が全く異なるのは、本当にただ1つ!従業員と対話できているかどうかです。
しっかりと対話できている会社は、同じ仕事でも不平不満が全く出ていません。経営者が社員の特性などをしっかりと理解し、モチベーションアップにつながる施策を様々な場面で行なっています。
誕生日に休暇を与えるとか、奥さんや子供の誕生日にプレゼントを贈るとか・・・
お金をかけなくても、やれることを考えてやっています。
従業員との対話、しっかりと行なって下さいね。